こんにちは!「1人目赤ちゃんネル。子育て迷子をなくしたい!保育士が教える子育てのコツ」です。
赤ちゃんが「人見知り」し始めると、少し心配になるかもしれませんね。 「うちの子、大丈夫かな?」と不安になるのも当然ですが、人見知りは赤ちゃんが成長している証拠です。
赤ちゃんが「大好きな大人」として信頼を寄せられるためには、日々の関わり方がとても大切です。
今回は、赤ちゃんの見知りの大好きな時期にどう向き合うべきか、そして赤ちゃんが安心感を抱く「存在」になるためのポイントを詳しくご紹介します
このブログでは、赤ちゃん見知りについての基本的な知識や、上手な対応の仕方をわかりやすく伝えます。
1. 赤ちゃんの「人見知り」って何?
赤ちゃんが人見知りをするのは、成長の証!
生後2〜3ヶ月の赤ちゃんは、少しずつ人の顔を見つめたり、あやすと笑顔を見せたりするようになってきます。この頃、赤ちゃんの知覚や認識力が発達し、優しい人の表情を真似したり、楽しそうな表情を返し「社会的な笑顔」が見られるようになります。これは、赤ちゃんが大人との交流に興味を持ち始めていると見られます。
1. 人見知りの原因は「脳の発達」によるもの
生後数ヶ月の間、赤ちゃんの脳は急速に成長し続けています。この時期、赤ちゃんは新しいことをどんどん覚えて、理解する力が育ってきます。 4〜5ヶ月になると「いる人」と「初めて会う人」を見ながら能力が発達し始めます。
2.見慣れない人に「怖い」という感情が生まれる
脳が発達する一方、赤ちゃんは知らない人に対して「ちょっと怖い」と感じることができるようになります。これも脳が発達した証拠で、「自分を守るための本能」として自然に芽生えるもの。赤ちゃんが泣いたり、不安そうな表情の時は、「見慣れない人がいるから、ちょっと怖い」と感じている事が多いようです。
3. 人見知りは「自分を守るための自然な反応」
プレママさんにとっても意外かも知れませんが、人見知りは赤ちゃんが外の世界から自分を守るための大切な成長の一つです。誰にでも笑顔を見せる時期から、特定の人(ママやパパ)だけに。この変化は、赤ちゃんが自分の周りをよく考え、安全を確保するための大事なプロセスなのです。
人見知りは成長の一段階
人見知りは発達の自然な一つの段階であり、赤ちゃんが他者との関係を学び始める重要なプロセスです。人見知りの時期には、無理に他の人に慣れさせようとせず、赤ちゃんが安心できるような環境やサポートが大切です。時間が経つにつれて、赤ちゃんは少しずつ新しい人や環境にも慣れていき、他者を受け入れられるようになります。
人見知りは発達の一つの段階であり、いろいろな人に接しているうちに、相手を受け入れられるようになります。人見知りは時期がくれば次第になくなります。
2. 人見知りのよくある姿
赤ちゃんに見られる詳しい様子はさまざまですが、次のような行動がよく見られます。
- 新しい人を見ると顔をそむける
- ママやパパの後ろに隠れる
- 急に泣き出してしまう
- 不安そうな顔で固まってしまう
- 何故か男性に泣く(パパ含む)
3. 人見知りへの対応
人見知りをしている赤ちゃんに無理して他の人と接触させると、逆に不安が強くなってしまうことがあります。あまりひどい時には、夜泣きの原因になることも考えられますので、気をつけたいですね。ここでは、赤ちゃんが少しずつ安心して人と接するためのコツをご紹介します。
1.無理にしない
- 無理に抱っこさせたりせず、赤ちゃんが自分から興味を持ってくれるように、にっこりと微笑みかけ、そっと見守りましょう。
2. 「安心できる場所」を提供
- ママやパパの腕の中にいることで、赤ちゃんは安心します。抱っこしたままで他の人を紹介するなど、少しずつ時間をかけてあげましょう。
3.ママやパパが笑顔でいることが大事
- 赤ちゃんは周りの表情に敏感です。 ママやパパがリラックスして笑顔になっていると、「この人は大丈夫なんだ」と安心できます。
4.距離を徐々に縮める
- いきなり人にたくさん会えるのではなく、少しずつ、少人数で関わって時間を作ると、赤ちゃんも慣れやすくなります。
保育士のコツ✨
安心できる大人に抱っこされた赤ちゃんと距離を保ちながら、楽しそうに遊んで見せていると、少しずつ興味を持って近付いてきてくれるようになりますよ。「やってみる?どうぞ」など優しく声をかけてあげましょう。
基本的に赤ちゃんは落ち着いた静かな環境で過ごす事が大半ですので、いきなり元気な雰囲気で大きな声の大人が来ると、身構えてしまいますよね。
赤ちゃんに近付く際には、気持ちを落ち着かせ、優しい声で話しかけるようにしてみましょう。
また、安心できるママパパと仲良く挨拶しているところを見せるのもおすすめの方法です!保育園でも、新しい担当が部屋などに入る際、今の担任とハイタッチをしたり、笑顔で話をしているところをわざと見せるなど、毎回していると徐々に泣く事が減っていく事が多い印象です。
4. 人を見る
人見知りは、一時的なものですが、この時期ずっと赤ちゃんは「安心できる人」と「ちょっと緊張する人」を見てじっくり力を育てています。人見知りを経験することで、将来の人間関係や自己表現の基礎が育めるのです。
赤ちゃんが「大好きな大人」と感じる条件
赤ちゃんは、自分を愛し、支えてくれる大人に対して、深い愛着を持つようになります。 この愛着関係は、赤ちゃんの心の安定や安心感を育み、将来の健全な成長の基盤となります。ここでは、「赤ちゃんが大好きな大人」となるため重要です。
愛着関係を築くために必要な考え方
赤ちゃんが特定の人に愛着を持つのは、その人がいつも自分の安心感や快適を支えてくれる存在であると感じるからです。いつも近くにいて、優しく正しい対応をしてくれることで、赤ちゃんは「この人なら安心できる」と信頼を寄せます。この信頼こそが、愛着関係の基盤です。
応答的な関わり方
赤ちゃんの行動や欲求に対して敏感に反応し、適切な対応をすることが大切です。この応答性の高い関わりが、愛着関係を育むことが重要です。
1. 生理的な欲求をしっかり満たしてくれる
赤ちゃんが心から信頼を寄せる大人とは、日々の生活の中で基本的な生理的欲求を満たし、安心感を与えてくれる存在です。
空腹のとき:お腹を満たし、安心感を感じる
赤ちゃんは空腹をを感じると不快になり、泣いてサインを送ります。このとき、授乳や食事に適切に配慮してあげると、「お腹が空いたらこの人が解決してくれる」という信頼感が生まれます。食事の際には、赤ちゃんのペースに合わせ、無理に飲ませたり食べさせたりしないことが大切です。また、赤ちゃんの丁寧に声をかけたり、笑顔で対応することで、食事の本当に時間が安心感を育む時間になります。
おむつが汚れたとき:清潔で快適な状態にする
おむつが濡れている、汚れているという感覚は、赤ちゃんにとって大きなストレスです。 泣いたり不快な表情を見せたときに、すぐに気づき、清潔なおむつと交換することで、「不快な気分をわかってくれる人」という信頼がうまれます。この際、交換中に赤ちゃんに声をかけたり、「気持ちよかったね」と微笑むことで、情緒的なつながりが育まれます。
眠りにつけないとき:抱っこしてやさしい声で子守唄を歌うなど
赤ちゃんは眠りにつけないとき、泣いたり体を動かしたり不安を表現します。抱っこして軽く揺らす、優しい声で子守り歌を歌う、トントンと一定のリズムで背中を叩くなどの工夫をすることまた、赤ちゃんの体温や眠気のサイン(目をこす、あくびをするなど)を見落とさないようにし、適切なタイミングで寝られるように導くことも重要です。
ポイント:好意的な態度がカギ
2.いつもそばにいてくれる大人とは
赤ちゃんが笑顔を見せたり、楽しそうに声を出したりしたとき、その喜びを一緒に感じて笑顔を出すことが重要です。例えば、赤ちゃんが好きな遊びをしているときに「楽しいね!」と声を掛けたり、大げささに感動して喜びを表現することで、赤ちゃんは自分の感情が受け入れられ、楽しさが共有されていると感じます。
遊んでほしいとき:興味や興味深く心に響く
赤ちゃんは遊びながらこの世界を学びます。おもちゃや環境に対して興味を示したとき、それを尊重して一緒に楽しむ姿勢が大切です。例えば、お気に入りのおもちゃを持ってきたとき「これで遊びたいのね !」と声をかけて一緒に遊んで、絵本を指したときにそのページを読み上げてあげるなど、赤ちゃんの好奇心を受け入れることで信頼関係が育まれます。
自分で何かをしようとしているとき、不安なとき、困っているとき
赤ちゃんが何かを自分で頑張っているとき、その努力を見守りながら励まし、成功を一緒に喜んでくれる人。声をかけたり、体を向けて寄り添う姿勢を見せてくれる人。 そして、困っている赤ちゃんにそっと寄り添いながら必要な手助けをしてくれる人です。
まとめ
赤ちゃんの人見知りは、成長の証(どのお子さんも必ず通る道のようなものであり、ずっと続くものではありません)です。 人見知りがあまりないお子さんも時々見られますが、それも個性の一つと捉え、焦らず、ゆっくりと赤ちゃんのペースで慣れていけるようにサポートしてあげてくださいね。
赤ちゃんが「大好きな大人」と感じるのは、自分の心や体の声にしっかりと耳を傾け、正しく対応してくれる人です。 基本的な生理的欲求を満たし、不安や喜び、挑戦の瞬間など、さまざまな状況で寄り添いながらサポートすることで、赤ちゃんは安心感や信頼感を学んでいきます。
ただし、「大好きな大人」とは、いつも赤ちゃんにべったりとただ一緒にいるだけの存在ではありません。上記のような関係が、赤ちゃんの健やかな心と体の発達を支える大きな力になります。
日々の小さな関わりが、大きな信頼の絆を生むのです
あなたの笑顔が赤ちゃんにとって一番の安心です。
育児の大変な時期ではありますが、育児はチーム戦です。
家族に頼ったり、時短家電を導入したり、赤ちゃんが寝ている間などに、適切に気分転換をとる時間を設けられるよう工夫してみてくださいね。
「成長の証」と考えながら、今後も見守っていきましょうね。
参考、出典:乳児保育